この瞬間が人生1番のBEST

ただのいのあり担

23歳 彼氏なし 非日常の妄想 熱にうなされながら

‪大ちゃんと付き合って半年になる。
彼の誕生日前日に私は風邪ひいてしまった。連絡するとすぐに駆けつけてくれた、私の苦手なゼリーとポカリを持って。苦手なことを伝えると彼はしゅんとしてしまった。でも食べれるからと私は言いゼリーを食べようとすると彼は俺買い直してくる!何が欲しい?と‬

私はアクエリとお粥食べたいと伝えた。彼はすぐ買ってるくるから寝て待っててと慌てて飛び出した。大人しく寝て待ってると5分後彼が慌てて帰ってきた。今度はちゃんとアクエリとレトルトのお粥そしてなぜかウィンナーを買ってきた。大ちゃんウィンナー何に使うの?と尋ねた。すると彼は‬

‪お粥に入れるんだ!と自信たっぷりに答えた。俺ウィンナー大好きだからさ、お粥に入れたら絶対美味しいし早く治るよ!とニコニコしながらウィンナーを切っている姿をみて思わず笑ってしまった。作ってる間これ食べなよビタミンとらないとな!と私の好きなフルーツを渡してきた。‬

‪ありがとうといいフルーツを食べ始める。普段料理しない彼はお粥を作るのに悪戦苦闘しているようだった。私は不安になり台所を覗くと大丈夫だからフルーツ食べてなと追い返された。私の目の端に無残にも変な形に切り刻まれたウィンナーが見えた。まさか…タコさんウィンナー?‬

‪まさかね…なんて思いつつフルーツを食べ終わった頃にお粥が運び込まれた。じゃーん!俺特製のタコさんウィンナー粥!やっぱりこのよく分からないウィンナーはタコさんウィンナーだった。いただきますと言うと私は一口食べた。あれ?美味しい!そう言うと彼はすごいドヤ顔でだろ?と嬉しそうだ。

‪食べ終わった後、私はベッドに入った。横に座る大ちゃんに誕生日前日に風邪ひいてごめんねと言った。彼はしょうがねえよ!また日にち合わせてやり直そう!それよりも早く治せよと、私は彼の優しさに泣きそうになった。大ちゃん大好きと伝えると彼は照れくさそうに俺も、と……

‬‪寝るまでそばにいるから早く寝な、そう優しく頭を撫でてくれる彼。ああ……幸せってこういうことを言うんだなと1人思い いつの間にか意識を失っていた。‬